あなたは、失踪した生化学者が暮らしていた住宅兼研究施設カルチャーハウスで7日間生活しながら、ジェニオと呼ばれる謎めいた生命体を育てます。カルチャーハウスと縁のある訪問客と会話をしたり、周辺で起きる奇妙な出来事を観察しながらジェニオの育成を進めていくうちに、穏やかだった日常が少しずつ奇妙なものへ変容していきます。あなたの死(あるいは世界の滅亡)によって一度幕を閉じた物語は、カルチャーハウスを訪れた1日目の朝から再びスタートし、あなたの選択によってジェニオは前回とは異なる姿に成長します。破滅的なエンディングを何度か経験しながら、あなたは、生化学者が残したノートや訪問客との会話を手がかりに、カルチャーハウスで起きた悲劇的な過去の出来事、そして滅亡へ向かう世界とジェニオを繋ぐ謎に迫っていきます。CultureHouseで表現しようとしているのは『謎を残して失踪した科学者が、かつて暮らしていた建物で生活する』というミステリアスな体験そのものです。それは、コンピューターゲームというインタラクティブなメディアが持つ可能性を最大限に発揮できる体験であると同時に、インディーズとして挑戦するのに相応しい哲学的で実験的、芸術的なテーマでもあると考えています。