2024年8月28日、スペインのゲーム開発スタジオ"1564 Studio"は、2人の女子高生が共に事件解決に挑む推理ミステリービジュアルノベルゲーム『The Girl Who Wasn't There(どこにもいなくなった少女)』のSteamストアページを公開した。
また、併せて2024年9月10日17:00(日本時間)より、Kickstarterにて開発資金を募るクラウドファンディングキャンペーンの実施が予定されている。
東川乱子の周囲で再び巻き起こる事件
本作は、2021年にリリースされた『マリンエクスプレス殺人事件』の続編で、同じ主人公が活躍する「東川乱子ミステリーシリーズ」と銘打たれたシリーズの第2弾。
前作の事件を無事解決に導いた主人公の東川乱子とその友人アストリッドが、今度は自身が通う名門女子校「聖ヨアキム学院」で巻き起こった生徒行方不明事件と、その裏側に潜む闇へと挑むストーリーとなっている。
本作のゲームシステムは、グラフィックスとしての動きや表現は控えめに、主にテキストによって描かれた物語を読み進めるノベルゲーム、または、ビジュアルノベルと呼ばれるもの。
ビジュアルノベルには、選択肢によって物語の展開がルート分岐するシステムを持つものもあるが、前作『マリンエクスプレス殺人事件』にはそういった選択肢が存在せず、主人公が遭遇した事件を推理する過程とその顛末までを、シンプルにテキストを読み進めていくものとなっていた。
しかし、第2弾となる本作ではプレイヤーの選択によって、20種類におよぶ結末に向けて物語が分岐していくとのこと。ゲームならではのメカニクスもあったもののシナリオ自体は直線的(いわゆる一本道)であった前作と比較して、プレイヤー自身が物語に干渉できることでよりゲームをプレイしている感覚が強まりそうだ。
また、『ファミコン探偵倶楽部』などにインスパイアされたクラシカルスタイルな8bit風のドット絵グラフィックと画面構成が特徴となっていたが、今作ではよりキャラクターの頭身が引き上げられ、スーパーファミコンぐらいの時代に近づいた印象となっている点にも注目だ。
前作『マリンエクスプレス殺人事件』は、コロナ禍当時にTokyo Indiesとasobuが開催していたオンラインmeet-up「インディーコレクションJAPAN(インコレJAPAN)」などでもプレゼンテーションを行っていて、まるで日本のスタジオが制作したかのような雰囲気が話題となったことを覚えている方もいらっしゃるだろう。
開発チームによれば、翻訳は英日ゲーム翻訳者の猪原理恵氏と江野朋子氏が担当されるということで、そのクオリティにも期待。近日中にSteamとitch.ioにて体験版の公開も予定されているので、同シリーズの新たな展開に注目したい。
『The Girl Who Wasn't There(どこにもいなくなった少女)』は、2025年夏のリリースに向けて鋭意開発中だ。
Kickstarterキャンペーン開催予定
冒頭でもお伝えしたとおり、2024年9月10日17:00(日本時間)より、Kickstarterにて開発資金を募るクラウドファンディングキャンペーンの実施が予定されている。
まだキャンペーンページが開いていないため詳細は確認できないものの、支援者となった際の報酬には、エンドクレジットへの掲載、デジタル・アートブック、PC-9801 ファッションの限定フィジカル・エディションなどが含まれる。
なお、キャンペーンの「予告ページ」は存在しているので、こちらをチェックしつつ、本作の開発を応援する形で協力したいという方は支援を検討してみてはいかがだろうか。
基本情報 | The Girl Who Wasn't There(どこにもいなくなった少女) |
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開発 | 1564 Studio |
販売 | 1564 Studio |
配信日 | 2025年夏 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |
未定(itch.io) |