メタルなサウンドにノって敵を倒しまくれ! 『PERISH(ペリッシュ)』約1年越しでコンソール版がリリース

朝比奈 / Asahina

2024/04/15

2024/04/22

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

PERISH(ペリッシュ)』は、古代神話の世界をベースにメタルサウンドが鳴り響く中で敵を打ち倒していく、ローグライク要素のある一人称視点のアクションゲームだ。ゲーム開発スタジオ"ITEM42"が手掛ける。

Steamにて2023年2月2日にリリースされた本作。同年8月には続けてコンソール版(PlayStation 4/5, Xbox One, Xbox Series X/S)が配信予定であることが予告されていたが、この度ついに2024年4月15日に配信開始となる。本稿ではSteam版の内容をもとに、この機会にその内容についてご紹介しよう。

PERISH on Steam
PERISH is a stylish 1-4 player FPS with a cross to bear. Slay hordes of creatures on the black sands of Purgatory and sell their gold-stained corpses to craven priests. Kill magnificent bosses and use the proceeds to gain entrance to Elysium, a place of cosmic revelations.

装備を手に入れ、さらなる高みを目指せ!

本作の舞台となるのは、ギリシア神話を中心にいくつかの宗教的な要素をミックスした世界観。プレイヤーの操作する主人公は、生前にとある儀式を行うことができなかったために、死者の肉体に永劫に留められる運命を課された"アミエトリ"と呼ばれる亡者だ。

謎の巫女に呼び起こされた主人公は、死者の世界を渡り、はるかエリュシオン(ギリシア神話における天国のようなもの)へと至る試練の旅へ挑むこととなる。

本作のゲームシステムは、ステージクリア型でゴールであるエリュシオンへとたどり着くこと。そのために、さまざまなロケーションからなる多数のステージを一度で踏破しなければならないが、スタートしたばかりの主人公の装備では無理があるため、まずは装備を揃えるところから始めよう。

主人公自身はレベルの概念がなく成長しないが、武器・冠・指輪という装備品の力を借りて戦い抜いていく。武器は近接と遠隔に分かれ、冠と指輪にはステータスや耐性などを強化する力が備わっているので、その組み合わせで自分のスタイルに合わせたビルドを組むわけだ。

▲近接と遠隔のどちらを選ぶかはプレイヤーのスタイル次第

武器は主にステージ内の宝箱から発見し、それ以外は「オルフェウスの儀式」というチャレンジ項目を達成することでアンロックされ、攻略中に入手できる通貨(「ダケナー」と呼ばれている)と引き換えに装備可能となる。

旅の途中では拠点に戻るという選択が取れる。一旦戻ると再び最初のステージからとはなってしまうが、戦いを繰り返しながら装備品を揃えてビルドの幅を広げ、ゴールへとたどり着くための力を整えていくことが主軸となっているのだ。

困難なステージを乗り越えていこう

先述のとおり、本作はさまざまなロケーションで構成されたステージ(階層)をクリアしていくことでゲームが進んでいく。構造は一定だがランダムなクリア目標が設定され、それを達成することで次の階層へと進めるようになる。例えば「4つの火鉢に炎を灯せ」や「指定された強敵を倒す」、「次々と敵が押し寄せるラッシュを一定時間耐え抜く」などだ。

意外と厄介なのが、無限に出現し続ける雑魚敵の存在。倒せば通貨を得られるがキリがなく、かと言って放置すればクリア目標達成の邪魔になることもあるので、どの程度処理していくかという見極めも大切になるだろう。

ともかくクリア目標を達成すると、3枚のカードから一時的な強化を1つ選択して獲得できる。装備品によって得られるものとはまた違った性能なので、次に進むのであれば自分の戦い方に合ったものを選んでいくと有利に働くはずだ。

次に進むのであれば――と書いたが、ステージとステージの合間にある安全地帯からは「次の階層へ進む」か「拠点へ戻るか」の選択が可能。先に進むことで新たな装備を発見してアンロックできる可能性があるが、敗北すればそこまでに獲得した通貨は失われてしまう。

一方で拠点に戻ることを選択すれば、その時点で持っている通貨はすべて持ち帰れる。再び挑む際には最初からとなり、カードによる一時強化もリセットされるが、持ち帰った通貨は安全に保管される。

リスクを取るか、確実性を取るかはプレイヤー次第。そんな駆け引きもまた面白いと感じる部分だ。

ソロでもマルチプレイでも楽しめる

今作は最大4人までのオンラインマルチプレイに対応している。

マルチプレイの接続方式はいくつかあるが、Steam版はホストプレイヤーのゲームに参加する「クライアント・ホスト型」を採用(詳細はFAQを参照)。自分が立てた部屋に参加してもらうか、誰かが立てた部屋に参加することとなり、公開範囲限定のプライベートと、誰でもウェルカムなパブリックセッションが選べる。

ちなみに、筆者のようなシングルプレイを好むプレイヤーにとって気になるのが、1人でも最後までクリアできるかどうか。マルチプレイ対応タイトルの中には、そもそもパーティを組んで挑むことを前提に調整された『Left 4 Dead』のようなタイトルもあるためなのだが――その点は問題ないと感じた。

難易度設定は4段階あり、ノーマル相当の難易度「挑戦」であればソロでも無理なく攻略していくことができたので、マルチプレイでは協力する楽しさを重視する方向にシフトすることになりそうだ。

気兼ねなく遊べるフレンドとのプライベートセッションとは違い、パブリックセッションに参加するならば、まずはある程度ゲームシステムに慣れ、装備をアンロックしてからにすることをおすすめするが――ソロでもマルチでも遊べるところも魅力な本作。

リリースからある程度時間が経過すると、プレイヤー人口の関係でマルチプレイはなかなか組みにくくなってしまうことも実情だが、今回コンソール版リリースのタイミングで再び盛り上がることにも期待できそうだ。


基本情報 PERISH
開発 ITEM42
販売 HandyGames
配信日 2023年2月2日 / 日本語有り
2024年4月15日 / コンソール版リリース
定価 2,900円(Steam
2,900円(Epic Games
2,970円(PlayStation 4/5
2,350円(Xbox One, Xbox Series X/S
$19.99(GOG

この記事で紹介されているゲーム

Left 4 Dead

アクション

2008年11月17日
日本語対応
¥1,200

PERISH

インディー

アクション

2023年2月2日
日本語対応
35%¥1,885
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発売日2008年11月17日
ジャンル
アクション

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
Steamクラウド
ファミリーシェアリング
マルチプレイヤー
協力
Remote Play Together
テレビでRemote Play
データ
Steamランキング
Valveアンチチート有効
キャプション使用可能
Source SDKを含む
解説モード使用可能
ストアページリンク

Left 4 Dead

『Left 4 Dead』は、『Counter-Strike』や『Half-Life』などのクリエイターとしておなじみのValveが制作した協力プレイアクションホラーゲームです。PC版とXbox 360版があり、最大4人で協力して、襲い来るゾンビの群れやおぞましい突然変異ゾンビと戦います。 ゲームの舞台は「ゾンビの黙示録」が発生した直後の世界です。本作のサバイバル協力プレイモードには、4種類の「映画」セットが用意されています。迫りくるゾンビを倒しながら、荒廃した都市のビルの屋上から、ゴーストタウン化した田舎町、漆黒の森までを駆け抜け、壊滅したグラウンドゼロから脱出しなければいけません。

『Left 4 Dead』は、『Counter-Strike』や『Half-Life』などのクリエイターとしておなじみのValveが制作した協力プレイアクションホラーゲームです。PC版とXbox 360版があり、最大4人で協力して、襲い来るゾンビの群れやおぞましい突然変異ゾンビと戦います。
ゲームの舞台は「ゾンビの黙示録」が発生した直後の世界です。本作のサバイバル協力プレイモードには、4種類の「映画」セットが用意されています。迫りくるゾンビを倒しながら、荒廃した都市のビルの屋上から、ゴーストタウン化した田舎町、漆黒の森までを駆け抜け、壊滅したグラウンドゼロから脱出しなければいけません。各「映画」セットは5つの広大なマップがあり、チームとして戦略的な行動を取りながら、指定されたゴール地点を目指します(本作の参加可能プレイヤー人数は1~4人です)。
プロシージャルにゲーム要素を生成する新テクノロジー、通称「AI Director(AI監督)」を採用した『Left 4 Dead』では、毎回異なるゲームプレイが楽しめます。AI Directorはチームのパフォーマンスを考慮しながら、ゾンビの攻撃頻度や狂暴性を調整することで、テンポは速くても、圧倒されることはない、まるでハリウッド映画のような体験をもたらします。
  • 病みつきになるシングルプレイヤー/協力プレイ/マルチプレイヤーアクション。開発は『Counter-Strike』や『Half-Life』でおなじみのValve。
  • 4対4のフレンド同士で戦える対戦モード。救出を待つ人間チームと、人間を倒そうとするゾンビのボスモンスターチームに分かれてプレイ
  • フレンドと一緒にゾンビの群れからどれだけ耐えられるかを試すサバイバルモード
  • 毎回異なるゲームプレイでダイナミックな緊張感を生み出す先進的なAI Directorシステム
  • 20種類のマップ、10種類の武器、そして4つの壮大な「映画」セット
  • 共同プレイを盛り上げるマッチメイキング、プレイデータ、ランキング、アワードシステム
  • 開発者がゲームの制作秘話を明かすコメンタリー
  • 開発、配信にはSource / Steamを使用

THE SACRIFICE

「The Sacrifice」は『Left 4 Dead』のアドオンです。

「The Sacrifice」は「The Passing」の前日譚で、L4Dの生存者たちが南に向かう様子が描かれます。「The Sacrifice」ではストーリーが展開するだけでなく、「自己犠牲的ゲームプレイ」という新たなスタイルのエンディングで、仲間を生かすために誰が命を捧げるのかを決める必要があります。

「The Sacrifice for Left 4 Dead」の所有者は、キャンペーン/対戦/サバイバルモードでプレイ可能な「The Sacrifice」を受け取ります。