『ロイヤルブルーの魔法ブティック』は、クモの魔女となって、魔法王国の街でブティックを経営するアドベンチャーゲーム。素材を集めて魔法の衣装を制作して得た収入で、素敵なお店づくりをしよう。
開発元KKANGTO STUDIOは韓国のプサンで活動する個人ゲーム制作者のスタジオ。前作『ピピ森の錬金術師』の世界観を継承して、本作はロイヤルブルー魔法王国に舞台を移し、再びアイテム合成の要素を取り入れたアドベンチャーゲームとなっている。
本作は2024年4月1日にPC（Steam）向けに早期アクセスでリリースされたばかり。春に始まり、3年目の春にストーリーが終わる構成となっていて、現状の早期アクセス版では1年目の秋のハロウィンイベント直前までをプレイできる。
筆者は日本語翻訳者を紹介したり、プレスリリース配信に協力したりする形で本作と関わっていることをあらかじめお伝えしておきたい。この記事では、基本的なゲームシステムと早期アクセス版の現状についてご説明しよう。
2年間で伝説のブティックを再建！
ぜいたく三昧の生活でいつの間にか多額の借金を抱えていたクモの魔女「フィロシア」は、オーナーがいなくなったかつての名店を継いで、ブティックの営業で得た収入によって借金を返していくことになる。
借金返済までの猶予は2年間。1年には春夏秋冬の季節があり、各季節には10日間ある。1日の行動を終えて、ベッドで眠ると翌日へと移る。
1日1回ブティックを営業することができて、店の「評判」が上下するとともに、マネキンに着せている衣装が時折売れていく。売れたらまた衣装を制作して補充しよう。季節と共に変わる流行に合わせた衣装を制作するのがポイントだ。
素材を集めて魔法の衣装を制作しよう！
衣装の作り方は、助手の「チララ」が親切に教えてくれる。街を出て、花や茂みなどを調べると基本の素材が採集できる。ブティックの奥のアトリエで素材を組み合わせて「糸」と「布」を作ろう。最後に魔法のミシンを使って、糸、布、その他の材料の計3つを素材にして衣装を制作する。
採集の経験値がたまると「採集レベル」が上がり、何か良い効果があるらしい。同様に、衣装制作でもレベルが上がっていく。4月1日のバージョンではまだ効果が実装されていないようだが、将来的には「制作レベル」によって、品質の良い衣装を制作したり、貴重な糸や布のロックを解除したりできるようだ。
依頼が来たら締切日までに納品！
日によっては、1日の始まりに衣装の制作依頼が届く。締切日までに納品すれば、一気にお金を稼げるチャンス。締切日をよく確認しておこう。
指定された衣装の「レシピ」を持っていなければ、まずレシピショップへ。レシピを見て、必要な素材を集めに出かけよう。アトリエにある「魔法の糸車」と「はた織り機」を調べて、糸と布の制作に必要な素材を確認しておくとよい。
まだ見たことのない素材がどこで手に入るのか見当がつかないこともあるかもしれない。本作はイベントを進めていくとショップや探索エリアが解禁されていく形式のようだ。日数を経過させて、新しく行けるようになったショップやエリアを重点的に探してみるといいだろう。
まだ制作できない衣装もあるが……
早期アクセス開始時のバージョンでは、まだ制作できない衣装がいくつかある。レシピショップのリストに並んでいても購入できないレシピは、まだ未実装ということらしい。レシピが購入できても、衣装の素材がまだ実際には入手できないというケースもある。
少し気になる点としては、現在のバージョンではどうやっても制作できない衣装の依頼が届いてしまうということだ。依頼が届いて間もないうちは断ることができる選択肢を用意するとか、まだ達成不可能な依頼は一時的に削除しておくといった対応をしてほしいところだ。筆者からも制作者にフィードバックを送っている。
早期アクセス版のハイライトとしては、春の終わりに行われるコンテストに参加することができたり、夏のバカンスの時期に旅行イベントがあったりと、季節ごとの大きなイベントを体験できる。
ブティックに関しては、マネキンを買い替えて、店内に装飾品をいくつか追加することができる。評判が下がってしまう状況から抜け出し、お金を貯めて装飾品を買う余裕はなんとか作れるようになっている。
現在のバージョンでは、テンポよく進めてストーリーを楽しむとよさそうだ。また、ベッドで昼寝をすると素材をさらに採集できるが、毎日必死に切り詰めてお金と経験値を稼ぐことは必須ではないバランスだ。
本作の早期アクセス期間は約9か月間を予定。正式版のリリースは2024年下半期または2025年上半期を目標にしているとのこと。これからブティックの仕事を通じてフィロシアがどう変わっていくのか？ ブティックの未来は？ 物語の続きを楽しみに待とう。
| 基本情報 | ロイヤルブルーの魔法ブティック |
|---|---|
| 開発 | KKANGTO STUDIO |
| 販売 | KKANGTO STUDIO |
| 配信日 | 2024年4月1日 早期アクセス / 日本語有り |
| 定価 | 1,400円（Steam） |
