『Xenonauts 2』は、冷戦が終わらなかった架空史をたどる地球を舞台に、多国籍軍を指揮してエイリアンの侵略に立ち向かうストラテジーだ。
秘密組織「Xenonauts」の司令官として、偵察や誘拐といったエイリアンの活動に武力で対処。死体や武器などを持ち帰り、研究して組織の技術レベルを引き上げる。そして、徐々に激しさを増していく戦いに備えるのだ。
その一方で、突如姿を現し始めたエイリアンたちの活動を調査し、侵略の目的を暴いていくのである。
2014年に発売された『Xenonauts』の続編にあたるタイトルだが、物語上のつながりはなく、一作目のビジョンを再構築した内容となっている。
未知なる生物の侵略に備えよ
時は2009年。物語はXenonauts本部が「クリーナー」と呼ばれる謎の組織から襲撃を受けたところから始まる。兵士たちが懸命に応戦するも敵の数は多く、本部の放棄を余儀なくされる。
新たな拠点の場所を世界地図上から決めて、いよいよ本編開始となるわけだが、エイリアン大攻勢の日は間近に迫っていた。やがて訪れる災厄に備えて技術と知識を蓄え、兵を鍛えるのが司令官たるプレイヤーの役目だ。
拠点では、エイリアンの死体や技術の研究をはじめとして、戦争に役立つ装備（車両／航空機）の製作や、兵士の補充などを行うことができる。ゲームが進めば、各種施設の増築や、異なる地域に新たな軍事拠点を構えることも可能だ。
軍事拠点の位置が露見すれば、エイリアンやクリーナーの襲撃を受けることもある。拠点の防衛準備も怠らないようにしたいところだ。
簡単には見つからないエイリアン
侵略者たるエイリアンに対して積極的に攻勢をしかけていきたいところだが、相手も狡猾で、簡単には尻尾をつかませてくれない。
拠点に設置されたレーダーで付近を飛行するUFOを探査したり、エイリアンの目撃情報を待ったりと、忍耐強くチャンスを伺うことになるだろう。
とはいえ、それはまったく無為な時間というわけでもない。新技術の研究や装備の製作には多くの時間が必要で、重傷を負った兵士は完治まで一か月以上かかる。一晩ぐっすり眠るだけで完全回復！とはいかないのである。
未確認飛行物体を撃墜せよ
レーダーがUFOの機影をとらえたなら、戦闘機で空戦を挑むこともできる。
戦闘は一時停止可能なリアルタイム方式。各戦闘機に対してターゲットを指示したら、回避のため左右への宙返りや、アフターバーナーによる加速など、状況を見て的確な行動を命じながら戦いを進めていこう。
なお、戦いをCPUに任せて結果だけ確認することもできるので、リアルタイム戦闘が苦手な向きも安心してほしい。
うまく陸地へと撃墜できたなら、地上部隊を派遣して生き残りを始末することで、貴重な研究素材を持ち帰ることができるだろう。
脆い兵士たちによる死闘
戦闘機でUFOを撃墜、あるいはエイリアンの目撃情報を得たならば、いよいよ地上部隊の出番だ。兵士（あるいは戦闘車両）をドロップシップに乗せて、現地へと向かおう。
戦闘はターン制で、敵味方の陣営単位で交互に行動することとなる。
敵の位置は味方が視認するまで分からず、迂闊に突っ込めば不意打ちを喰らう。特に本作は、たった一発の銃弾で命を落とすことさえあるシビアなバランスとなっているため、物陰に身を隠しつつ慎重に歩を進める必要があるだろう。
ちなみに、戦場マップは3Dで描画されているため、左右へ回転させて障害物の陰に隠れてしまった兵士などを確認することも可能だ。2D描画だった前作よりも視認性が向上しているのは嬉しいポイントである。
何より頼れる戦闘車両
兵士たちが次々と命を落としていく過酷な戦場において、心強い味方となるのが自律式の戦闘車両だ。
その重い車体は壁に突っ込ませれば大穴を開け、キャノンやミサイルといった兵器を搭載することにより高火力を実現する。鋼鉄の装甲は、人間よりも遥かに多くのダメージに耐えることが可能だ。
戦闘車両も駆使しながら、機密情報の奪取や誘拐された人々の救出といった多彩なミッションの達成を目指そう。
人類存亡の危機に立ち向かえ
ゆっくりと、そして確実に侵略の魔手を広げていくエイリアンたち。果たして彼らの真の目的とは何なのか。Xenonautsは、エイリアンの陰謀を打ち砕き、人類の救済者となることができるのか。
すべては司令官たるプレイヤーの手に託されている。
エイリアンはタフで凶悪。対する兵士の命は羽根より軽く、わずかな判断ミスが命取りとなる。ひりつくよう緊張感あふれる戦いを楽しみたい方は、ぜひともチェックしてみてほしい。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 開発 | Goldhawk Interactive |
| 販売 | Hooded Horse |
| 配信日 | 2023年7月18日 / 日本語あり |
| 定価 | 不明（Steam） |
