2024年9月7日東京・秋葉原にてホラーゲーム限定のオフラインイベント「DREAMSCAPE#2」が開催された。
DREAMSCAPEは、毎回特定のテーマに基づいたインディーゲームのみを展示するオフラインイベント。第2回目を迎えた今回のテーマは「ホラー」だ。参加タイトルは、ゲーム内の表現や描写によって3つの区分Green・Yellow・Redに分けられており、各区分の定義は以下のとおりだ。
- Green:軽度の暴力表現あり、もしくは暴力表現なし。流血表現なし。
- Yellow:暴力・流血表現あり。ただし、極端なゴア表現や成人向けのコンテンツはなし。
- Red:全年齢層向けではないコンテンツ(極端な暴力表現、ゴア表現、成人向け)あり。
本稿では、Redコーナーから筆者が実際に試遊して気になった注目タイトル『シシテナオ-Even in Death-』をご紹介しよう。
不気味な怪物があふれる空間から脱出しよう
『シシテナオ-Even in Death-』は、不気味な怪物がいっぱいの空間からの脱出を試みる高難易度2Dステルスホラーアクションゲームだ。開発はMugen Darakuが手掛ける。
物語は、セーラー服を着た少女が見知らぬ風景の中で目覚めるところから始まる。ここがどこなのか自分の身に何が起こったのかわからないまま、彼女は目の前の建物の中に足を踏み入れる。建物の中もただならぬ雰囲気が漂っており、廊下にはガードレールや電柱が見える。この奇妙な建物では、陥人(オチビト)という不気味なクリーチャーが徘徊していた。少女はこの陥人をなんとかやり過ごしながら、脱出を試みる。
本作は、横スクロール型のステルスゲームで、画面を左右に進みながら扉を開けて探索していく。周囲には陥人が徘徊しているので、頃合いを見計らって陥人の前を音を立てないように進んだり、隠れ場所を見つけて姿を隠したりしなければならない。ときには、陥人の動くパターンを覚えたり、敵の音を慎重に聞き分けたりなどのスキルも求められる。
主人公は、武器を持たない非力な少女。見つかったら倒されてしまうという緊張感がたまらない! さらに、本作は一人称視点ではなく2Dの横スクロール形式で、少女が怪物から身を潜める姿を見ながらプレイするため、その緊張感も一層高まる。
ゲームを進めていると、少女の部屋につながる扉が登場。その部屋ではゲームのセーブができる。本作はオートセーブではないため、適宜少女の部屋に戻ってセーブをすることが重要だ。また、建物内に落ちている少女の日記などのさまざまなアイテムを拾い、考察することで少女がいる不気味な空間の謎に解き明かされていくことも。
筆者が注目したポイントは、主人公の少女のビジュアルである。基本の立ち姿や、ツインテールに少し破れた黒のストッキングとローファー、かなり丈の短いセーラー服に開発者のこだわりが感じられる。また、可憐で守ってあげたくなるような少女のビジュアルと、陥人といわれる怪物の禍々しくてグロテスクなビジュアルの対比が非常に印象的であった。
なお、本作は本イベントでも全年齢層向けではないコンテンツを含むRedに分類されており、かなりグロテスクな怪物も登場する。気になる方は、Steamページから概要を確認していただきたい。
『シシテナオ-Even in Death-』は、2025年に発売予定で、プレイ時間は約3時間を想定されているとのこと。かわいい少女の登場するホラーゲームが好きな方、ステルスゲームをプレイしたい方に特におすすめの作品だ。
基本情報 | シシテナオ-Even in Death- |
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開発 | Mugen Daraku |
販売 | Mugen Daraku |
配信日 | 2025年 |
定価 | 未定(Steam) |