『X Invader』は、巨大企業の支配に抵抗する組織のマスターハッカー「X」となり、弾幕の飛び交うサイバー空間で押し寄せる敵をなぎ倒す、見下ろし型のローグライトアクションゲーム。『Vampire Survivors』系のゲームだと伝えたほうが、ご存じの方には分かりやすいだろう。
開発元は『Savior of the Abyss』のALLAF GAMES。『X Invader』は2023年8月24日に早期アクセスで発売された後、約1年を経て2024年8月13日に正式リリースされた。正式リリース記念セール中は30%オフの406円で購入できる。
正式版は第3の巨大企業アラフカンパニー(ステージ3)とそのボスたち、ストーリーエンディングが追加。また、選べる基本武器やアバターもいくつか追加されている。
なお、筆者は本作の日本向けプレスリリース配信を個人でサポートさせていただいた。この記事でも本作の魅力をお伝えできれば幸いだ。
約15分のプレイを繰り返し楽しめる!
ゲームの目的は、敵のサーバーをハッキングするまでの約10分間を生き残り、ボスを撃破すること。合わせて15分ほどで1回のプレイを楽しめる。
ターゲットとなる3つの企業は、「クラシック」「ディフェンス」「アリーナ」というタイプの異なる戦場となっている。15段階あるレベルを上げていくことで新たなボスなどが追加されていき、同じ戦場を何度も遊ぶことができる。ゴールドを稼いで、武器やアバター、永続的なアップグレードをアンロックしていこう。
ハッカーたちが作ったアドオンで能力強化
銃や剣など、基本武器を選んでから戦闘開始。敵を倒して得た経験値でレベルアップすると、電気、冷気、毒、ドローンといったスキル系統ごとの同僚ハッカーたちから「アドオン(拡張機能)」を獲得できる。ランダムに与えられた選択肢からアドオンを選んで組み合わせ、強力なビルドを構築しよう。
動物キャラも女の子も! かわいいキャラクターがてんこ盛り
プレイヤーキャラクターの初期のアバターは、額にXの文字が刻まれたネコのような姿。ゴールドと引き換えにさまざまな能力を持つアバターを手に入れると、外見を変えることができる。
トレーラーに映っているように、かわいい動物や女の子キャラクターのアバターも。行く手を阻むボスたちはセキュリティ会社に雇われたハッカーで、武装した獣耳の美少女キャラなどが登場する。このようなアニメ風キャラクターの「ヴァンサバライク」ゲームをお探しの方には本作をぜひおすすめしたい。
好みが分かれそうなキャラクターも……
少し気になる点を書いておくと、アドオンをくれる仲間のハッカーのイラストが、有名なゲームのキャラクターと似た格好の中年男性になっているため、このようなパロディを好まないユーザーは注意が必要だ。
国によってパロディに対する感覚が異なるという事情もありそうだが、ともかく、このような要素を知らずに購入するというミスマッチは起きてほしくないので言及しておきたい。
日本語翻訳に関しても、正式リリース時にはステージ2で同僚ハッカーの会話が英語になるという不具合があり、8月14日のアップデートで修正された。公式Discordサーバーにはエラーを報告するチャンネルが用意されており、翻訳に関する不具合も報告できる。
こうした言語表示の不具合などもテストと修正を必要とする点がまだ見受けられるが、2024年1月には資金難を抱えていることが開発者から告知されていたという経緯もあり(Steamニュース)、日本語対応で無事に正式リリースされただけでもありがたいと感じる。まずは正式リリースを機に認知度が上がって、日本からもレビューやフィードバックが集まるようになることを願っている。
基本情報 | X Invader |
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開発 | ALLAF GAMES |
販売 | ALLAF GAMES |
配信日 | 2024年8月13日正式リリース / 日本語有り |
定価 | 580円(Steam) |