本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。
『Supernatural』は、探偵ワイアットとなって、スーザンの失踪した謎を解き明かすホラーアドベンチャーゲームだ。開発はHitori De Productionsが手掛ける。本作は、2024年1月に発売された『Supernormal』の続編として制作された。
失踪したスーザンを探して…
主人公は、前作でサカモト氏の娘の失踪事件を解明した探偵ワイアット。本作では、前作の事件でワイアットの評判を聞いた1人の若い男性が、彼にある事件の捜査を依頼する場面から物語は始まる。
その事件とは、お屋敷でお手伝いさんをしていた女性スーザンの失踪事件だ。プレイヤーはワイアットとなり、スーザンを見つけるべくお屋敷を捜索し、失踪の謎を解き明かすのが本作の目的だ。
舞台は、アメリカ・ペンシルベニア州のグリーンフィールドにある二階建ての屋敷。大嵐の中、電気が点かない屋敷を懐中電灯片手に探索していく。屋敷には、大きないびきをかいている犬もいる。その犬は屋敷の異変にいち早く気づき、プレイヤーに教えてくれる優しい犬だ。
しばらく屋敷を捜索していると、ある部屋にあるパソコンからコール音がする。屋敷の中にあるヒントを頼りに、ログインIDとパスワードを見つけ出してログインしてみよう。そうすると、それはとある女性ベラからのビデオ通話のコールであることがわかる。
ベラとのビデオ通話のあと、パソコンで屋敷内にある防犯カメラの映像を見られるようになる。そこには、失踪していたはずのスーザンの幽霊らしき姿が映っていた…！ ここからは、屋敷の中を徘徊するスーザンの幽霊に文字通り声を出して呼びかけたり、防犯カメラを確認したりしながら、屋敷をさらに詳しく捜索していくことになる。
ホラーゲームとしての完成度が非常に高いだけに…
本作は、音声認識機能を用いてプレイヤーが「Are you friendly?」や「Go away」などのセリフを発音したり、このコマンドをタイプしたりすることで、霊と交流して真相に迫るという非常に興味深いシステムが導入されている。
中盤からは画面に自身の出した声のボリュームが表示され、大きな声を出せば出すほど怖い演出がプレイヤーを襲う。そのため、なるべく声を出さないように自然とプレイに集中し、恐怖も倍増する。同じ場所を何度も歩き回る中で、さっき調べた時には何もなかった場所だからと油断していると、大変な目に遭うことも。
スーザンにまつわるストーリーも多くのプレイヤーが驚くであろう展開が待っている。エンディングも3種類が用意されており、1度クリアした後でも楽しめるゲームだ。
ただ、ホラーゲームとして完成度が高い分、日本語が機械翻訳によるものであるのが非常に残念でならない。日本語が不明瞭であるために解明に少し手こずる謎があった。他にも、女性のセリフが男性言葉になっているため、話の流れをつかみにくい場面も。本作はジャンプスケアのみのホラーゲームではなく、ストーリーや謎が充実している分、やや気になる点であった。
『Supernatural』は、Steam版が絶賛発売中。暑い毎日が続く中、背筋がゾクッとするような本作をプレイして涼んでみるのはいかがだろうか。
| 基本情報 | Supernatural |
|---|---|
| 開発 | Hitori De Productions |
| 販売 | Hitori De Productions |
| 配信日 | 2024年7月16日 / 日本語有り |
| 定価 | 1,000円（Steam） |
