刺激的なシューティングアクションが融合したタワーディフェンス『メカニマル・オアシス』プレイレポート

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

『メカニマル・オアシス』は、荒廃した世界を舞台にミュータントと植物型モンスターとの戦いを描いた、ローグライク要素のあるシューティングとタワーディフェンスが融合したゲームだ。中国のゲーム開発スタジオ"BlackLight"が手掛ける。

2024年5月10日にローンチを迎えた時点では、英語と中国語（簡体字）のみのサポートとなっていたが、この度、2024年7月16日に日本語がサポートされた。本稿では、そんな本作の内容と印象をご紹介しよう。

本稿の執筆時点では、一部日本語テキストや採用されたフォント等に問題が見られたものの、2024年8月8日に配信された日本語の最適化に焦点を当てたアップデートにて概ね修正されているようだ。引き続き、積極的なフィードバックとブラッシュアップに期待しよう。

迫りくるモンスターの群れから陣地を守れ！

本作のゲームシステムは、ルート分岐するマップから任意のマスを選択し、そこで発生する戦闘やイベント、ショップなど利用しながら、マップ終点まで到達することが目的だ。

プレイヤーは、それぞれ固有の能力を持った5体のプレイアブルキャラクター（ヒーロー）から1体を選択してスタートすることになるが、初期から選択可能なキャラクターはニワトリのような姿をした「ウォースタ」のみ。それ以外は一定の条件を達成すれば使用可能となる。

そして、本作の主軸となるのがタワーディフェンス型の戦闘だ。戦闘が発生するマスに突入すると、軍用車両のハンヴィーのような「ジーベース」が陣地の要として設置される。それを目掛けて襲ってくる植物型モンスターの進撃を阻みつつ、最終ウェーブで現れるボスを倒せばステージクリアとなる。

タワーディフェンスというと、あらかじめ防御陣地を築いておいて敵を待ち受けるタイプもあるが、本作は次に紹介するリアルタイム性の高い戦闘が特徴となっている。

戦闘開始直後はジーベースとプレイヤーキャラクターのみだが、ステージ上の鉱石を破壊して「POW」というポイントを貯め、それと引き換えに攻撃用のタレットや、敵の進撃を阻む防壁をリアルタイムに設置していくのだ。これは「メカニマル」と呼ばれる。

敵の進撃ルートを見極め、効果的にメカニマルを配置することで効率よく敵を倒すことが可能だが、1ステージで入手可能なPOWには限りがあるので無制限に生み出すことはできない。

そこで重要になるのがプレイヤーキャラクター。例えば、初期キャラのウォースタは単発のショットと、範囲ノックバック効果を持つショットガンを持っており、ステージ上を自由に動き回れるので、メカニマルを眺めているだけではないアグレシッブな立ち回りができる。

優先的に鉱石を壊してPOWを貯めたり、手薄な場所に回ってサポートしたり、ボス相手に積極的に攻撃を仕掛けて素早くHPを削ったりと臨機応変に動き回ることが可能。ちょっと忙しい印象だが、ただ見ているだけよりも筆者はこちらの方が好みという感じだ。

戦闘に勝利すれば資金を獲得でき、選択形式でメカニマルを強化することができるが、ジーベースを守りきれずに破壊されてしまうとゲームオーバーとなり、道中で入手したものはリセットされて最初からのリトライとなってしまう。

ただし、一定の条件を満たせば最初から持ち込めるメカニマルのバリエーションが増えていくので、条件達成も意識しつつ繰り返し挑むことで、クリアを目指すこともそう難しくはなくなってくる。

新たなマップやプレイアブルキャラクターの追加、ゲームパッド対応など、今後の積極的なアップデートがロードマップからも読み取れるので、今回の日本語サポートを機に手にとってみてはいかがだろうか。