韓国のプサンで毎年開催される「Busan Indie Connect Festival(BIC)」。今年は8月16日~18日までBEXCOをオフライン会場として展示会が行われた。
また、BICではオンラインイベントが並行して開催されており、8月9日~30日まで公式サイトを通じて出展作品の情報に触れられる(チケット購入が別途必要で、公式サイトは英語に切替可)。
死から何度でも蘇る超能力の仕組みを解明せよ
『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』の開発チームTeam Tetrapodは、同作のスピンオフとして2024年4月に発売した『Staffer Reborn』をBICに出展した。
本作は、Stafferシリーズの世界観のもと、1960年代のアメリカを舞台とした推理アドベンチャーゲーム。何度でも生き返る能力を持つ「中尉」と呼ばれる男が死と復活を15分ごとに繰り返すループに陥り、依頼を受けた女探偵が復活能力の解明に挑むというストーリーだ。部屋にある物を調べたり人物と会話したりして情報を集め、調査記録の中から選んだ手がかりを「照合」して真相に近付いていく。
アワードのストーリー部門で念願の受賞!
『Staffer Reborn』は、BIC Festival Awardsの一般部門で、優れたストーリーのゲームに与えられる「EXCELLENCE IN NARRATIVE」を受賞。昨年のBICでは『Staffer Case』が同賞の最終候補にノミネートされるも受賞は逃したのだが、2年連続のノミネートで栄誉を掴んだ。
シリーズファン注目のグッズ販売も!
Stafferシリーズは日本での反響も大きく、本編『Staffer Case』のSteamレビューは日本語で約200件投稿されており、日本のファンを着実に増やしていっている。グッズの販売は今のところ韓国国内のイベント限定だが、ブースで撮影した写真と共にご紹介したい。
今回の出展では、『Staffer Case』のメインキャラクター4人のコレクターズカードに、『Staffer Reborn』の女探偵のカードを加えた計5種を用意。管理局のバッジと、捜査課のチーム長レッドフィンズのアクリルスタンドも販売されていた。
今後、日本でグッズを入手できる機会があるかどうかをディレクターのKniro(ナイロ)氏に聞いてみた。
日本のイベントに来るかも?
実は日本の展示会に出展する計画はあるらしいのだが、「自分たちだけで出展するわけではないので、ブースでグッズを販売できるかどうかはまだ分からない」とのこと。
韓国では政府や自治体の支援を受けて国外のイベントに出展することがよくあるからだろう。イベント出展が告知されたときにすぐ知りたい方は、Team Tetrapodの公式Xをフォローするか、公式Discordサーバーに参加しておこう。
続編のクラウドファンディングは?
『Staffer Case』本編終了後の物語を描いた続編『Staffer Staff』は、ティーザーポスターと共に「Coming 2025」とだけ情報公開されている。
続編のクラウドファンディングを日本で実施する予定はないか聞いてみると、「もし続編のクラウドファンディングをやるとしたら、日本に限らずグローバルでやりたい」とのこと。これは楽しみだ。日本からも支援できる形になって、プロジェクトを応援しつつグッズを手に入れるチャンスがやってくることを期待したい。
オンラインでグッズを販売できるなら…?
まだ何も決まってはいないが、Kniro氏は「(日本向けに)オンラインでグッズを販売できるなら検討したい」とも回答してくださった。いつでもグッズを購入できるようになればファンにとっては嬉しい限りだ。Team Tetrapodも人員や時間に余裕があるわけではなさそうので、あまり負担のかからない形でグッズを販売できる方法を探すことになるだろう。
ファンがグッズを待ち望んでいるということは筆者からもKniro氏にお伝えしている。先述のとおり、まずは日本のイベントにStafferシリーズが出展される機会を楽しみに待っていていただきたい。
基本情報 | Staffer Reborn |
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開発 | Team Tetrapod |
販売 | Team Tetrapod |
配信日 | 2024年4月26日 / 日本語有り |
定価 | 350円(Steam) |