韓国のプサンで毎年開催される「Busan Indie Connect Festival(BIC)」。今年は8月16日~18日までBEXCOをオフライン会場として展示会が行われる。
また、BICではオンラインイベントが並行して開催されており、8月9日~30日まで公式サイトを通じて出展作品の情報に触れられる(チケット購入が別途必要で、公式サイトは英語に切替可)。
本稿ではすぐに体験版を遊べるタイトルとして、先日Steamで日本語対応の体験版が配信されたばかりの事件捜査アドベンチャーゲーム『Kill The Clock』をご紹介しよう。本作はBICではオンラインイベントのみの出展となっている。
開発元は韓国を拠点とする姉妹2人のインディーゲーム開発スタジオHappy Slugs。ゲームの原案を考えた姉のDalpang氏が企画、アート、シナリオを担当し、ウェブ小説作家でもある妹のSuri氏がリードシナリオライターとプログラミングを担当している。
なお、筆者は本作の日本向けプレスリリース配信を個人でサポートさせていただいた。ゲームをプレイして翻訳の一部に関するフィードバックも行っている。
RPG風のゲームシステムで事件を捜査
『Kill The Clock』は、ループする殺人事件を何度も解決して真相に近付いていく事件捜査アドベンチャーゲーム。本作は一人プレイ用のアドベンチャーゲームだが、企画段階からTRPGのゲームシステムを意識しており、キャラクターメイキングと、サイコロを振って「行為判定」をするのが特徴だ。
あなたが第一発見者であり容疑者!
主人公は復讐すべき相手を何者かに殺され、殺人現場に居合わせたことから事件の容疑者となる。殺人の疑いをかけられながらも真実を探し求める、スリルとサスペンスに満ちたドラマが展開されていく。
数々のピンチを切り抜け、手がかりを集めて真犯人と対決するという、手に汗を握る展開が待っているようだ。
能力値とサイコロの目が成否を分ける
戦闘、説得、逃走などのあらゆる行動は、サイコロを振って出た目に主人公の能力値やスキルの数値を加えて、成功か失敗かが決まっていく。
ゲーム開始時にプレイヤーの分身となるキャラクターの職業を選び、能力値やスキルにポイントを割り振ろう。ゲームを進めて、能力値やNPCの好感度を上げることによって、さらに行動の成功率が高まることもある。ショップで購入できるアイテムも捜査に役立つようだ。
ループするたびに事件の展開が変化する!
本作は一度真犯人を突き止めただけでは終わらず、次のチャプターで5日前の時点に戻され、また被害者の死体を発見する。
被害者は同じ人物なのに、殺害方法が異なり、犯人も変わっている…という不可解な体験をして、再び事件に挑むことになる。繰り返される事件を解決するごとに、真実に近づいていくことができるという。
2024年内に早期アクセス開始予定
本作は4つのチャプターで構成され、2024年内に配信開始となる予定の早期アクセス版では、チャプター1と2が収録される予定だ。
動画配信者向けのガイドラインがSteamストアページに掲示してあり、比較的自由に配信できるようになっている。本作はプレイヤーが作ったキャラクターの得意・不得意によって成功も失敗もあるゲームで、プレイするごとに展開が変わる。そのため、どの登場人物が怪しいかという推理を語りながら遊べるため、ゲーム実況に向いた内容と言えるだろう。無料の体験版がすぐに遊べるので、友達や視聴者が見ている場でプレイするのもおすすめだ。
実際のゲームプレイを収録したトレーラーも公開されている。どんなゲームなのか気になった方は参考にしてほしい。
基本情報 | Kill The Clock |
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開発 | Happy Slugs |
販売 | Happy Slugs |
配信日 | 2024年第4四半期 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |