※本作はデベロッパーBreaker Gamesと協働し、Indie Freaksが日本向けマーケティングの一部をサポートしています。
『アポカリプス パーティー』は、ゾンビ禍によって終末を迎えた中世世界を舞台に、無数の能力を組み合わせて生き抜いていくローグライク要素のある見下ろし型3Dアクションゲームだ。中国のゲーム開発スタジオ"Breaker Games(破荒者游戏)"が手掛ける。
2023年12月1日にローンチを迎えた時点では日本語は未対応だったが、2024年6月27日より、ついに日本語がサポートされた本作についてご紹介しよう。なお、本稿はグローバル板でのプレイ内容となる。
中世を舞台にゾンビの猛攻を切り抜けろ!
ゾンビ禍によって終末の危機に陥った世界で戦い抜く、前作『Project Zero』に連なるシリーズ2作目となる本作。前作では現代が舞台だったが、今作では中世に舞台を変えて再び戦いが繰り広げられていく。
ストーリーモードでは、謎の力によって現代世界からタイムリープしてきた刑事"Hero"が、中世の世界でも再びゾンビと戦う物語が描かれる。だが、そんな彼も数あるキャラクターのうち1人に過ぎない。最初はロックされているが、最終的には40人以上ものプレイアブルキャラクターが用意されているのだ。
本作のゲームシステムは、突入したステージ上で周囲から迫りくるゾンビを相手にしながら、戦闘中にアップグレードを繰り返しつつ戦い続けるというもの。開発チームから明言はされていないが、わかりやすく言ってしまえば『Vampire Survivors』のゲームシステムに近しい(いわゆるヴァンサバライク)。
先述のとおり、大量のキャラクターが用意されていて、主に初期武器と戦闘に有利なボーナスが異なるという特徴を備えている。しかも、各キャラクターは3種類のスタイルに切り替え可能なので、実質的には120種類以上のユニークなキャラクターがいるというわけだ。
同じく現代から引きずり込まれたと思しき近代兵器を装備した兵士もいる一方で、中世らしく「剣と魔法」に頼ったファンタジーな職業の戦士や魔法使いに、人外の存在から一般人にしか見えないヤツまでいる。
こうなると自分にマッチするキャラクターと出会うことも一苦労だが、アンロック条件は明示されていて意外とわかりやすいので、片っ端から試していって「なんとなく使いやすいぞコイツ」ぐらいで考えると楽しめるだろう。
死力を尽くして戦い抜こう
戦い方はシンプル。選択したキャラクターが装備している武器や魔法を駆使して、ステージ目標を達成しながら、とにかく迫りくるゾンビを倒していく。
ゾンビを倒すと経験値を得られて一定数でレベルアップ。すると、3種類の"タレント"から1つを選択する形となり、例えば「クリティカル率+10%」や「炎ダメージ+20%」などを手にしていく。レアリティも色で分かれているがレアだから良いというわけでもなく、武器やキャラクターとのシナジーを考えることがより重要だ。
ステージ上にはいくつか宝箱が設置されていて、キャラクターに応じた「武器」の入手と切り替えが可能。武器にもレアリティがあるが、使い勝手やモーションはさまざまなので、使いにくければその場にドロップされている以前の武器を拾い直すこともできる。
ゾンビの勢いは時間とともに脅威を増していくのは定番だが、本作は3Dボクセルで形作られた広大なステージも特徴。中世の王城の内部や町並みなど、構造物や狭い路地に阻まれると逃げ道を塞がれてしまうこともあるので、そうしたところも意識してうまく立ち回っていくとよさそうだ。
飽きにくい工夫が随所に見られる
キャラクターが豊富すぎる時点ですでに遊びきれない気もしているが、コンテンツの幅にも工夫がこらされている。
基本となる「Story Mode」に加えて、自身の限界へと挑む「Infinite Dungeon Mode」。最初から高難易度の脅威がプレイヤーを襲う「Hell Mode」に、神の力を振るってゾンビを爽快に薙ぎ払う「Immortal Mode」。あらゆる組み合わせを無制限に楽しむことが可能な「Endless Casual Mode」が用意されている。
高難易度が特徴の「Hell Mode」では、世界中のプレイヤーとオンラインランキングの座を巡って競い合うこともできるし、最大3人までのオンライン協力プレイにも対応しているので、1人では戦い抜けないと思っているプレイヤーも安心だ。
また冒頭でも触れたように、2024年6月27日には日本語がサポートされることとなる。システム自体はわかりやすいので、日本語がない状態でもフィーリングでプレイできてしまう部分はあるが、キャラクターのアンロック条件やタレントの解説など、母国語でチェックできるのはありがたい。
これだけたくさんのコンテンツが用意されているので、1つのゲームを長い時間をかけて遊び尽くしたいという方におすすめのタイトルだ。
※追記(2024年7月1日)
現行の日本語版をプレイしたが、日本語ローカライズの質はあまり高いとは言えない状態だ。ゲームプレイ自体に影響する部分はそれほど問題ないようだが、キャラクターの会話劇やビルド構成などもあるので、開発会社には少しずつフィードバックを伝えている。今後のアップデートで改善されることを期待したい。
基本情報 | アポカリプス パーティー |
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開発 | Breaker Games |
販売 | Breaker Games, Kepler Interactive |
配信日 | 2023年12月1日 / グローバル版リリース |
2024年6月27日 / 日本語サポート | |
定価 | 1,200円(Steam) |