2024年7月19日~21日(一般公開日は20~21日)にかけて、京都みやこめっせにて開催された日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)」の出展作品より、魅力的な注目タイトルをご紹介しよう。
都市伝説の調査・回収をしよう
『都市伝説解体センター』は、普段見えないモノが見えるようになるメガネをかけて、能力者と一緒に都市伝説の正体を調査・回収するアドベンチャーゲームである。開発は、『和階堂真の事件簿』で知られるHakababunkoが手掛ける。
物語の主人公は、怪異や場所の記憶などがうっすらと見える能力を持つ福来あざみ。彼女は街で「都市伝説解体センター」のポスターを見つけその場所を訪ねると、センター長の廻屋渉という男と出会う。都市伝説解体センターとは、普通の警察では対処できない事案を扱っている怪異探偵事務所のようなものだという。
彼は福来あざみに1つのメガネを手渡す。それは、怪異の場所や記憶がはっきりと見えるようになるメガネだった。やがて、彼女はこのセンターの新人バイトとして、このメガネを活用しながら怪異の調査を始めることになる。
今回、ブースでプレイさせていただいたのは、「呪いの椅子」というエピソード。福来あざみは、都市伝説解体センターで何気なく椅子に座ったところ、身体に痛みが走った。廻屋によると、その椅子は呪われた椅子なのだという。その呪われた椅子について調査を開始することとなった福来は、メガネを付けたり外したりしながら、センターにある資料や怪異を調べていく。
一通り調査が終了したら、調査内容をまとめてセンター長廻屋に報告しよう。過去の研究内容や怪異の様子などを手掛かりにして、下のスクリーンショットのように、呪いの椅子の正体を解き明かしていく。
このような本編以外にも、調査メモや人物相関図、都市伝説、データベースが確認できた。このようにデータを集めて読んでいくのも楽しそうだ。
本作はビジュアルも非常に印象的だ。全体的に薄墨色を基調とし、アクセントとして赤色が使われたピクセルアートで描かれている。キャラクターの顔が画面いっぱいに表示されるシーンと、キャラクターたちを遠くから映すシーンの対比も特徴的だ。さらに、メガネの有無で見えるモノが変わる演出など、視覚的なギミックが巧みに使われている。
また、今回は試遊できなかったが、SNSを探索して都市伝説を解明するエピソードも含まれているという。これまで都市伝説が題材のゲームはいくつか発売されてきたが、一度見たら忘れない印象的なビジュアルと、令和の時代ならではのSNSといった題材を取り入れた本作は、他のゲームとは一線を画す存在となりそうだ。
本作は、2024年内に発売予定。都市伝説やオカルトマニアの方はもちろん、ミステリーアドベンチャーが好きな方はウィッシュリストに登録しておこう。
基本情報 | 都市伝説解体センター |
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開発 | Hakababunko |
販売 | SHUEISHA GAMES |
配信日 | 2024年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |
未定(Nintendo Switch) |