2024年7月19日~21日(一般公開日は20~21日)にかけて、京都みやこめっせにて開催された日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的にはリリース前の開発中のタイトルや、リリースから間もないタイトルを対象としている。
光を取り戻すため巨像との戦いに挑め
『Light Odyssey』は、奪われた光を取り戻して再び世界に光を灯すため、古代文明の巨像に戦いを挑むボスラッシュのアクションゲームだ。韓国のゲーム開発スタジオ"SSUN GAMES"が手掛ける。
なお、本作については、今年1月に台湾で開催された「台北ゲームショウ2024」にて弊誌ライターのMasa Keiより現地での試遊体験版レポートをお届けしているが、今回BitSummit Driftでは最新ビルドを体験できたのでそのフォローアップとなる。
本作のゲームシステムは、強大な力を持った巨像との戦いを主軸としたボスラッシュ系。基本的には巨像以外との戦いは発生せず、それぞれユニークな特性を持った強敵たちと如何にして戦い、勝利するかを試行錯誤するものとなっている。
主人公は舞台となる地を巡り、各地に眠る巨像と戦っていくこととなるが、このシチュエーションは『ワンダと巨像』を彷彿とさせる。実際開発チームとしても同作から、そして、『DARK SOULS』『Titan Souls』からもインスピレーションを受けて制作しているとのこと。
今回会場では、"KOCCA(Korea Creative Content Agency)"と、"グラビディゲームアライズ株式会社"の2ヶ所に試遊台が置かれており、筆者は後者のブースで試遊させていただいた。
先述のとおり、試遊体験版がBitSummit Drift当日に最新ビルドに差し替わったばかり。ブースでお話を伺ったところ、よりプレイヤースキルが求められるハードな方向性へと難易度が調整されているとのこと。
巨像との戦いの場へ
体験版をスタートするとプロローグが流れ、テキストベースで本作の世界観に触れる内容が語られていく。これも新たに追加されたようだが、作中でもこの世界に秘められた謎が明らかになっていくということなので、世界観も理解して楽しみたいプレイヤーにとっては嬉しい要素だ。
そこからはいくつかのチュートリアルを経て、古代遺跡のようなステージを進み、ついに巨像との対決の場へと移ることとなる。この流れは台北ゲームショウのレポートでご紹介した体験版の内容から変化はないようなので、詳しくはそちらをご覧いただければ幸いだ。
巨像との戦いは2度発生し、一定数ダメージを与えると強制的に場所を変え、本気モードの巨像とやりあうこととなる。場所自体が変わるので相手のギアが上がったことがわかりやすくて良いが、他の巨像も同様かはわからない。これも製品版が楽しみになる部分だ。
本作は見下ろし型の3Dアクションとなっており、主人公は軽快な動作を特徴とする。剣のようなものを使った近接と、レーザーのような遠隔攻撃、そして、短距離を瞬時に移動する回避行動を兼ねたダッシュ。また、任意での体力回復も可能だ。
巨像は文字通りに巨大で、主人公はその拳1つ分にも満たない大きさ。その攻撃は上空から多数の光の柱を降らせてきたり、巨大な腕をスイングしてきたり、ジャンピングダイブで地面に衝撃を与えてきたりと多彩。いずれも広範囲、かつ、大ダメージ必至のものだ。
ヒット・アンド・アウェイで攻撃の合間に近接での連続攻撃を叩き込むか、連射はできないものの遠隔攻撃で削っていくか、その戦略性が重要になってくるだろう。
――だが、筆者は状況が違った。
実は、今回の体験版には遠隔攻撃に関するチュートリアルが用意されていなかったそうで(終了後に教えていただいた)、筆者はそれに気づかないまま近接攻撃のみという縛りプレイのようなことを行っていたのだ。
しかし、巨像の攻撃パターンを読み、着弾の瞬間にダッシュを合わせるとジャスト回避のようなことができるため、密着したまま被弾を避けて連続で攻撃するという戦法で無事撃破することができた。
期せずして縛りプレイとなってしまったものの、この緊張感は高難易度アクションに通ずる楽しさがあり、特にカメラワークが戦闘フィールドの大半が見える距離であるため、視界を邪魔されることなく純粋にプレイヤースキルが試さているという印象だった。
『Light Odyssey』は、2024第4四半期のリリース予定で鋭意開発中だ。
基本情報 | Light Odyssey |
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開発 | SSUN GAMES |
販売 | GRAVITY |
配信日 | 2024第4四半期 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |