本稿は、BitSummit Driftに参加するパブリッシャーKwaleeの注目タイトルをお伝えするタイアップ記事です。
2024年7月19日~21日(一般公開日は20~21日)にかけて、京都みやこめっせにて開催された日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)」の出展作品より、魅力的な注目タイトルをご紹介しよう。
思考と行動を合わせて謎を解く
『In Sink』は、発想の転換とコミュニケーションが解決のカギとなる、2人協力プレイ専用の脱出ゲームだ。開発はアメリカとカナダを拠点とする2人組のゲームスタジオClock Out Gamesが手掛ける。
プレイヤーは、友人2人と謎の島に漂着する。島を脱出するルートを見つけ出すべく、海賊の酒場やフランスの美術館、動く列車など個性的な舞台を巡る。島には、図形や標識、色や数字などの言語を用いない要素で構成されたパズルがあふれているので、それらを2人で協力しながら一緒に解いていく。そして、最終的に出口を見つけて脱出するのが本作の目的だ。
今回は、体験版を弊誌ライターである朝比奈さんと一緒にプレイしたので、2人の視点でどのように見えているのかも交えながら本作の魅力をご紹介しよう。
体験版では、洞窟のような場所からスタートした。まずは、操作を覚えるチュートリアル。音声通話をしながら、一つ一つ動きを確認していく。先述のとおり、本作の最大の特徴はテキスト情報が一切ないこと。そのため、記号や色、表示位置から何を表現しているのか、何をするべきなのかを読み取らなければならない。
基本操作を覚えた後に2人の前に現れたのは、それぞれ別の暗証番号式の扉がある部屋。そこで、2人で部屋の中を探索して暗証番号を探す。しばらくして3桁の番号を見つけられたが、自分の見つけた番号を入力しても目の前の扉は開かない。パートナーが見つけた番号を教えてもらって入力すると、ようやく扉が開いた。
このように、自分の置かれている状況を丁寧かつ正確にパートナーに伝えつつ、さらにお互いの情報交換も適切に行うことが、バズルを解いて脱出する近道となる。
このゲームでは、一定時間何をしたらいいのかわからずに特定の場所から出られないでいると、ヒントをチェックできるようになる。私たちもとある部屋から脱出できなかった場面があったのだが、ヒントを頼りにしてなんとか脱出することができた!
1人ではクリアできない謎も、2人で力を合わせればクリアできる。2人プレイ専用の本作は、口頭で自身が持っている情報を伝え、どうしたらいいだろうと意見を出し合いながら、目の前の謎を一緒に解いていく。そんなコミュニケーションの楽しさや面白さを感じられるゲームなのだ。
「子どもも大人も、ゲーマーもゲーマーじゃない方もプレイできるゲーム」
本作を開発したのは、アメリカとカナダを拠点とする2人組のスタジオClock Out Games。2019年に設立し、本作の前に2本のセルフパブリッシングゲームをリリースしている。
今回、本作のパブリッシャーを手掛けるKwaleeのプロダクトマーケティングマネジャーであるJack Richardson氏にお話をうかがった。本作は、テキスト情報が一切ないのが特徴であるが、それはゲームで口頭のコミュニケーションを楽しんでほしいという気持ちがあるからだそうだ。
序盤は比較的簡単な謎が続く一方で、後半になると複数の工程を経なければ解くことができない難しい謎も登場するとのこと。難解な謎もネタバレなしでヒントを確認できるようになっている。
操作自体はとてもシンプルなので、子どもから大人まで、普段からゲームをプレイしている方もそうじゃない方も、みんなで一緒にコミュニケーションを取りながら本作を楽しんでほしい、とのことだ。
『In Sink』の発売は、2024年10月~12月を予定。現在、本作の序盤部分の初期バージョン『In Sink: A Co-Op Escape Prologue』が無料で配信されているので、気になった方はこちらもチェックしてみよう。
基本情報 | In Sink |
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開発 | Clock Out Games |
販売 | Kwalee |
配信日 | 2024年第4四半期 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |