ウィザードリィにインスパイアされた1周わずか15分のRPG『Wizlite: Everybody loved RPGs』ブースレポート【TOKYO SANDBOX 2024】

朝比奈 / Asahina

2024/06/23

2024/09/14

2024年6月22日にベルサール秋葉原にて開催された「TOKYO SANDBOX 2024」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。

なお、基本的にはリリース前の開発中のタイトルや、リリースから間もないタイトルを対象としている。

TOKYO SANDBOX
2015年から始まって以来、TOKYO SANDBOXは常に個人開発者やインディゲームスタジオが開発しているゲームやプロジェクトを披露できる場を提供してきました。 TOKYO SANDBOX is recognized as the premier indie game show in Japan. Hosted at Akihabara at the centrally located Belle Salle Akihabara, TOKYO SANDBOX is a “pure” and unadulterated Japanese indie video game e

RPGなのに1周15分で楽しめる

Wizlite: Everybody loved RPGs』は、1周わずか15分で生と死が隣り合わせの冒険を味わえるクラシックスタイルのダンジョン探索RPGだ。日本のゲーム開発スタジオ"株式会社5次元"が手掛ける。

本作は、いわゆる"剣と魔法"の中世風ファンタジー世界を舞台に、パーティを組んでダンジョン最下層を目指していく。最初は到底ダンジョンを踏破できるような力はないが、何度も繰り返し挑んで強化を重ね、少しずつ歩を進めていくこととなる。

Steam:Wizlite: Everybody loved RPGs
1周わずか15分で遊べるクラシカルRPG! 「Wizlite」は、昔ながらのコマンドバトルと、人気のローグライトを組み合わせた懐かしくも新しいRPGです。バトルや宝箱の解錠で手に汗を握ったり、残りの体力・呪文数を確認しつつ、先に進むかいったん休むか悩んだり……と、クラシカルRPGの名作「Wizardry」ライクな緊張感を、しかしローグライトならではのサクサク感でスピーディに楽しめます。

そのタイトル名にも表れているとおり、本作はダンジョン探索RPGの金字塔である『ウィザードリィ(Wizardry)』にインスパイアされた世界観・ゲームシステムと、ローグライト要素を組み合わせたものとなっており、実際にライセンス契約を結んで制作が進められている。

今回会場ブースではその場でデバッグ作業が行われていたため、試遊プレイは叶わなかったが、株式会社5次元 代表取締役の岩濱正人氏にSteam Deck上でのプレイを見せていただきながらお話を伺うことができた。

ゲームの流れとしては、まずは街でキャラメイクを行ってパーティを編成してから、準備を整えてダンジョン探索に挑んでいく。

キャラメイクは、人間やエルフといった種族を選び、種族ごとの能力値にボーナスポイントを割り振り、戦士や忍者などのクラス(職業)と性格を決定して、名前を付けると完成。その際のボーナスポイントはもちろんランダムなので、ここで高ポイントを引くまで繰り返すのはウィザードリィのファンにはお馴染みの光景だろう。

余談だが、作中の種族として「ホビット」を登場させようとしたが『指輪物語』で知られるJ.R.R.トールキンの管理団体に権利があるため、代わりに同様の特徴を持った種族「グラスランナー」を、『ロードス島戦記』などで知られる"グループSNE"から許諾を得て使用しているとのこと。
 
なんだろう、この筆者の世代に刺さりまくる組み合わせは……。

パーティ編成が完了するといざダンジョン探索へと挑むこととなるのだが、初期状態では編成可能な人数に制限があり、戦力不足も甚だしい。あえなく全滅すればレベル1にリセットされてしまうが、たとえ全滅しても獲得できるポイントを使って少しずつ強化を重ねて行くことが可能。

こだわりのキャラメイクに要する時間は別として、ダンジョン探索そのものは1回15分程度。カードによって行動やルートが変化したり、戦闘では最初からデフォルトコマンドが選択されていたりと、スピーディに進めやすい仕組みとなっている。時間のない現代において、短時間からでも楽しんでもらえることを目指したとのことだ。

攻略対象となるダンジョンは全10階層からなり、クリア後にはより難易度の高いエンドコンテンツも用意される予定。進むか戻るかという駆け引きも重要で、戦いに敗れて死亡し、蘇生に二度失敗すればキャラクターがロスト(消滅)することもありえるという。

手軽さもありながら、緊張感も楽しめる。そんな『Wizlite: Everybody loved RPGs』は、Steamにて2024年夏の早期アクセスでのリリースに向けて鋭意開発中だ。


基本情報 Wizlite: Everybody loved RPGs
開発 株式会社5次元, サイバーズ株式会社
販売 株式会社5次元
配信日 未定 / 日本語有り
定価 未定(Steam

この記事で紹介されているゲーム

Wizlite: Everybody loved RPGs

早期アクセス

RPG

インディー

カジュアル

Coming soon
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