ドリルのビルドがアツい! 地面を掘って鉱石を集めるコツコツ作業ゲーム『ほりほりドリル』ブースレポート【TOKYO SANDBOX 2024】

朝比奈 / Asahina

2024/06/24

2024/09/14

2024年6月22日にベルサール秋葉原にて開催された「TOKYO SANDBOX 2024」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。

なお、基本的にはリリース前の開発中のタイトルや、リリースから間もないタイトルを対象としている。

TOKYO SANDBOX
2015年から始まって以来、TOKYO SANDBOXは常に個人開発者やインディゲームスタジオが開発しているゲームやプロジェクトを披露できる場を提供してきました。 TOKYO SANDBOX is recognized as the premier indie game show in Japan. Hosted at Akihabara at the centrally located Belle Salle Akihabara, TOKYO SANDBOX is a “pure” and unadulterated Japanese indie video game e

地面を掘って掘って鉱石を集め続けよう!

ほりほりドリル』は、地面を掘って鉱石を集める採掘ゲームと、ハックアンドスラッシュ風の装備システムが融合した探索ゲームだ。日本の個人ゲーム開発者のとーらい氏が手掛ける。

ゲームの内容はシンプル。地面を掘り進みながら、埋もれた鉱石宝箱を集めていくというもの。集めた鉱石を素材にして、宝箱から発見した設計図から新たなドリルを作成してどんどん掘り進めていこう。目指すは地下999階だ!

Steam:ほりほりドリル
『ほりほりドリル』はひとりで黙々と遊べる地面採掘、鉱石収集ゲーム。 敵もタイムリミットもない世界でのんびり地下を掘り進めよう!集めた資源を使ってオリジナルのドリルをつくろう! コツコツ作業とハクスラ風装備システムで、時間を溶かす準備はできていますか?

本作のゲームシステムは先述のとおり、ドリルのついた掘削機を操作し、とにかくダイレクトに地面を掘って、掘って、掘りまくるというもの。掘り進めていくと時折鉱石や宝箱が地面に埋まっているので積極的に集めつつ、荷物がいっぱいになったら一旦地上へと戻ろう。

宝箱からはより掘削性能の高いドリルの設計図が出現することがあるので、集めた鉱石を素材に新たなドリルを作り上げて、再び地下へと潜っていくことの繰り返しが基本となるわけだ。

設計図にはパズルブロックのように鉱石をはめ込む形となっていて、さまざまな形状の鉱石をできるだけ多く当てはめていくのが基本。運が良ければ「移動速度アップ」や「採掘速度アップ」といった特殊効果が備わった設計図が見つかることもあり、より効率的なドリル作りができるようになる。

さらに、設計図に使用した鉱石の種類に応じて、ドリルにランダムな特殊効果が付与される。ドリルは最大3種類を1セットとして装備できるので、特殊効果を組み合わせて自分だけのドリルをビルドできる。シンプルな作業ゲーのようにも見えるが、このビルド要素が奥深さを生み、プレイすると止まらなくなる中毒的な楽しさがある。

また、掘った深さに応じてさまざまな設備がアンロックされたり、掘った地面を再生(再作成)することで報酬を得られるような機能が追加されたりといった要素も。要所で達成感を味わいつつ、望むだけ繰り返し楽しんでいくことができそうだ。

そして、目標の地下999階に到達した先にもエンドコンテンツが用意されているとのことで、こうした長く遊べる工夫が多くのプレイヤーに支持されている理由ではないかと感じた。

余談だが、地面を掘る際のダメージが数字でポップアップする表現について。これは弊誌代表で配信者としても活動するLayerQが、配信中で頻繁に「ダメージが数字で見えるゲームはいいゲーム(成長感が味わえるので)」と語っていたところから着想を得て実装したものとのこと。"縁"を感じる瞬間だった。

好評のアプリ版に続きSteam版を開発中

本作は2023年3月にアプリ版(iOS, Android)がリリースされているのだが、今回出展されていたのは、2024年11月のリリースに向けて開発中のSteam版。

既にアプリ版は非常に高い評価を得ており、長く遊び続けられるゲームシステムでもあることから、現在も多くのプレイヤーに愛されている作品だ。新たなプラットフォーム展開に注目されている方もいらっしゃるのではないだろうか。

会場ブースにて開発者のとーらい氏にお話を伺ったところ、Steam版では主軸となるゲームシステムは変わらないものの、アプリ版の縦画面からSteam版では横画面となることで、より広く高精細になるためグラフィックの描き込みを増しているとのこと。

また、すでにアプリ版を遊んでくれている大勢のファンのために、アプリ版からSteam版への何らかの形でのデータ移行の仕組みも検討中だそうだ。

今回偶然にも、試遊プレイに訪れた一般来場のご家族からもお話を伺う機会があり、誰かと戦うような要素のない本作をお子さんにも安心してプレイさせることができると仰っていて、小学校低学年ぐらいの女の子が興味深そうに遊んでいたことが印象的だった。

大人も子供も楽しめる『ほりほりドリル』Steam版の完成に期待したい。


基本情報 ほりほりドリル
開発 とーらい
販売 とーらい
配信日 2023年3月 / iOS, Android
2024年11月予定 / Steam, 日本語有り
定価 無料(iOS
無料(Android
470円(Steam

この記事で紹介されているゲーム

ほりほりドリル

カジュアル

インディー

アドベンチャー

November 2024
日本語対応