2024年3月2日~3日に、東京・吉祥寺で「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024(以下、TIGS2024)」が開催された。
TIGSは2023年に初めて開催され、インディーゲームの新たなイベントとして注目を集めている。第2回目となるTIGS2024では「武蔵公会堂」と「吉祥寺東急REIホテル」をメイン会場に、133のゲームタイトルが出展された。さらに、キッズ向けワークショップや豪華ゲストを迎えたステージイベントなども開催。詳細は、こちらの記事を参考にされたい。
本稿では、筆者が本イベントで試遊して気になったタイトル『Little Cheese Works』をご紹介しよう。
音を立てないように協力してチーズを運ぼう!
『Little Cheese Works』は、かわいいネズミ社員になり、ネコに見つからないようにチーズを運ぶ協力型アクションゲーム。本作は、「第1回GYAAR Studio インディーゲームコンテスト」で応募総数209作品の中から見事プラチナ賞を獲得した話題の作品だ。開発はBUBBLE GUMが手掛けている。
プレイヤーは、「Little Cheese Works」というブラック企業に勤めるネズミ社員で、同僚と協力しながらチーズを運ぶ仕事をしている。
ただし、仕事現場には危険がいっぱい。大きな黒ネコがチーズの前でスヤスヤと寝ているのだ。もし、壁にチーズをぶつけたり足音を立てたりすると、ネコが目を覚ましてゲームオーバーとなってしまう。さらに、ゲーム内のボイスチャット機能が実装されており、会話などの音にも反応するとのこと。
その他にも、ネズミたちの行く手を阻むたくさんの障害物がある。プレイヤーは、同僚のネズミ社員を持ち上げて遠くに投げるなどしながら、力を合わせて前に進まなければならない。
面白い要素のひとつとしては、あえて川に身を投げることでスタート地点に戻るのも立派な戦略となるところ。ブラック企業のネズミ社員は、時には文字通り身を投げ出すような選択を取る知恵も求められるのだ。
友達とコソコソするって楽しいよね
本ゲームを開発したBUBBLE GUMは、代表の古川氏とCTOの畑中氏の2人チームで、古川氏が全体的なディレクション、畑中氏がゲームのプログラミングを担当している。
本作では、修学旅行の夜、先生にバレないように友達の部屋にコソッと忍びこむ時のワクワク感を表現したいのだそうだ。ネズミがネコに見つからないように動くというコンセプトは、まさにそんな思いから生まれている。まだ実装されていないものの、給料などのお金の要素を加えることも検討中で、年齢・性別問わずたくさんの方にプレイしてほしいとのこと。
ゲームの冒頭に流れるネズミ社員たちの映像や内定通知書の文面、各ステージのデザインなど随所にBUBBLE GUMのこだわりが感じられた。「第1回GYAAR Studio インディーゲームコンテスト」でプラチナ賞を取ったのも納得の作品である。
発売は2024年の予定で、デモ版がプレイ可能。家族や友達を誘ってぜひプレイしてみてほしい。
基本情報 | Little Cheese Works |
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開発 | BUBBLE GUM |
販売 | BUBBLE GUM |
配信日 | 2024年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |