2024年1月20日~1月21日に東京都立産業貿易センター 浜松町館で「東京ゲームダンジョン4」が開催された。
東京ゲームダンジョンは、2022年に初開催され、個人や小規模なチームが製作しているインディーゲームの展示会である。主催者は、Unityのもくもく会なども主催する岩崎 匠史氏。今回の開催は4回目となる。
本記事では、筆者が本イベントで試遊して気になったタイトルをご紹介しよう。
ライムの森で待つ
『ライムの森で待つ』は、ポイント&クイックのサスペンスADVゲームだ。
プレイヤーは、謎めいた街でさまざまな人間や街を調査して、幼い子どもが亡くなった事件の犯人を見つけ出さなければならない。
舞台は、1920年代の海外のどこか。プレイヤーが手紙の文言を選択する場面から物語は始まる。
手紙を書き終えると、場面は殺人現場であるエドワード家の納屋へと切り替わる。
エドワードの従兄弟の子どもアズパンが刺殺されたのだ。オリヴァーは、信頼している先輩エドワードとともにアスパンの命を奪った犯人を見つけるための探索を始める。
画面の「!」マークをクリックすると、その人物を調べることができる。たくさんの「!」をクリックして、さまざまな情報を獲得しよう。事件を起こした犯人を早く突き止めることができるかもしれない。
画面左上には、「エドワードの家(EDWARD'S HOUSE)に行く」などの次になすべき行動や目標がライムグリーン色で表示される。そこを見れば、次にどこに行くべきかが一目瞭然だ。
画面の右側にはキャラクターの台詞が表示される。特定のキーワードや画像の隣にある「i」をクリックすると、キャラクターの属性やその絵の説明文を読むことも可能。キャラクターの名前や関係性を覚えるのが苦手という方も簡単にゲームの内容を把握できる。
このように街を探索してゲットした手がかりや関係者への聞き取りを元に、犯人を見つけ出そう。
この2人は無事に幼い子どもを殺めた犯人を見つけ出すことができるだろうか。ぜひ、プレイをして確かめていただきたい。
アールデコやノワール映画が好きなあなたへ
本作では、手描き調のビジュアルとピクセルフォントのテキストが使用され、1920年代のクラシカルな雰囲気が見事に演出されている。本作とほぼ同じ時代設定のドラマ『名探偵ポワロ』に出てくるようなシンプルなアールデコが好きな方にオススメだ。
本作の開発者であるうにか氏によると、殺伐とした世界が舞台で謎めいたキャラが多く登場するノワール映画にインスパイアを得て本作を開発されたとのこと。
なお、本作は1920年代の物語であるため、一部現代の価値観にそぐわない部分もあるそうだ。その点は留意されたい。
『ライムの森で待つ』は、Steam版での販売を予定しており、日本語版と英語版が制作される見通し。クリアまで1時間~2時間前後を想定されている。
ダークな世界観とプレイヤーフレンドリーを両立させた本作。果たして『ライムの森で待つ』のは誰なのか。気になる方は、ぜひウィッシュリストに登録しておこう。
基本情報 | ライムの森で待つ |
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開発 | Unica |
販売 | katusada labo |
配信日 | 未定 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |